「結婚式場を決めてから打合せスタートまであと少し…大丈夫かな」
まだまだ先だと思っていた結婚式の打合せが始まるとなると、少し焦ってしまいますよね。
今回ご紹介する内容はこのような方々に向けた記事です
・式場を決めてこれから衣装合わせ、相談に行く段階のカップル
・これから結婚式の打合せをスタートさせる段階のカップル
・打合せは進んでいるが当日のイメージができていないカップル
こんな方々に、結婚式で絶対にやるべきである
「コンセプト決め」
についてお伝えします。
この記事ではこんな悩みを解決に導きます
・結婚式のイメージが固まっておらず当日までに完成できるか不安
・特にやりたい演出がなく、間延びした披露宴になりそうで不安
・やりたい演出がが多すぎて予算オーバー…どうしよう…
・自分達らしい結婚式を作りたいけど、自分達らしさが何なのか分からない
▪️ C O N T E N T S ▪️
結婚式は「コンセプト」で全てが決まる
これから結婚式を挙げられる方はおそらく
「挙式では誰々とアレをしたいな…」
「あの会場ならこんな装飾が合うかも…」
「披露宴では絶対あのキレイな演出がしたい!」
とワクワクしたイメージをされていることと思います。
しかしその反面、
「一生に一度の結婚式だけは絶対に失敗したくない…」
と思う事もあるでしょう。
これは誰もが思うことですが、その”作り方”を知らないとイメージと違う当日を迎えてしまう可能性が高くなってしまいます。
たとえば料理の写真を見て、「この材料でこんな感じで作れば完成するはず」とレシピも見ずに作るとします。
すると写真のイメージとは違う料理が出来上がってしまう確率が上がりますが、結婚式となるとそんな作り方はしたくないですよね。
それと同じで、
結婚式作りにも「お二人専用のレシピ」が存在します。
今回はそのレシピの作り方をご紹介します。
※このノウハウは独自のものですので、基本的には担当プランナーさんのサポートに沿って打ち合わせを進めて頂き、こちらのワークは追加して参考程度にお考え頂ければ幸いです。

通常このワークはお二人と会話をしながら質問しワードを引き出していくものですが、ここでは重要な質問だけピックアップしています。
①~③はお二人でお互い質問をし合いながら紙に書く
④~⑤は個々で紙に書き出す
この方法が効果的ですのでぜひお試しください。
(恥ずかしさもあると思いますが頑張ってください!)
・参加者リスト
・ペン
・紙
・ふせん(2色あると良い)
・アルバムや卒業文集など

① 生い立ちを遡ってポイントとなるワードを書き起こす[対自分]
ここでは小学生から現在までの半生を振り返って頂きます。
意味のない質問に感じるものもあるかと思いますが目的は2つです。
・その時の感情に触れること
・パートナーに全てを共有すること
思い出したまま質問の答えを書き写しましょう。
・それぞれの時代は一言で言うとどんな子供でしたか?
・親や親族からはなんと呼ばれていましたか?
・それぞれの時代の将来の夢は何でしたか?
・それぞれの時代では誰と一緒にいることが多かったですか?
・それぞれの時代で熱中したことは何ですか?
・一番記憶に残っている嬉しかった事は何ですか?
・一番記憶に残っている楽しかった事は何ですか?
・一番記憶に残っている悔しかった事は何ですか?
・一番記憶に残っている悲しかった事は何ですか?
・ナゼ今の仕事を選びましたか?
・今の仕事のやりがいは何でしょうか?
・今の夢をひとつだけ挙げるとするとどんな夢ですか?
・今熱中している事は何ですか?

② 御両親や兄弟、親族の方々との思い出等を書き起こす[対親族]
・父親はどんな人ですか?
・父親との一番の思い出は何ですか?
・父親に今一言伝えるとすれば何を伝えますか?
・その伝えた一言はナゼその一言だったのでしょうか?
・母親はどんな人ですか?
・母親との一番の思い出は何ですか?
・母親に今一言伝えるとすれば何を伝えますか?
・その伝えた一言はナゼその一言だったのでしょうか?
・兄弟はそれぞれどんな人ですか?
・兄弟との一番の思い出は何ですか?
・兄弟に今一言伝えるとすれば何を伝えますか?
・その伝えた一言はナゼその一言だったのでしょうか?
・招待する親族との思い出やエピソードはありますか?
・親族の中で特にお世話になった方はいますか?
・親族の中で特別にメッセージを伝えるとすれば思い浮かぶ方はいますか?

③ 友人や恩師、同僚との思い出や大切な人との思い出を書き起こす[対来賓]
・あえて挙げるなら親友、悪友と呼べる友人は誰ですか?
・その方との印象的なエピソードはどのようなエピソードですか?
・一番深い関係はどの時代のどの友人(クラブ、習い事、クラスなど)ですか?
・家族、親族以外で恩師と呼べる方はいますか?
・なぜその方を恩師と呼べるのでしょうか?
・その恩師に今一言伝えるとすれば何を伝えますか?
・その伝えた一言はナゼその一言だったのでしょうか?

④ 結婚相手との出会いや現在の思いを書き起こす[対パートナー]
・パートナーとの出会いはどんな出会いでしたか?
・初めて会った時、どのような印象でしたか?
・お付き合いするきっかけは何でしたか?
・プロポーズするタイミングはナゼそのタイミングでしたか?
・パートナーとの結婚を決めた一番の理由は何ですか?
・自分がパートナーに求められている事は何だと思いますか?
・パートナーに今一言伝えるとすれば何を伝えますか?
・その伝えた一言はナゼその一言だったのでしょうか?

⑤ これからの夫婦像についてお二人の思いを書き起こす
ここからはお二人で作業をしていただきます。
「これからどんな夫婦になっていきたいですか?」
「理想の夫婦像は?」
ブレーンストーミング(制限なく自由に思ったことを書き出す)方式で紙に付箋を貼っていく方法がオススメです。
たとえば新郎様が青色、新婦様が赤色など付箋の色をわけて貼るとわかりやすいです。
時間を決めて、自由に貼り出していくのがポイントです。
打合せでは15分でお二人に書き出してもらいましたのでそのくらいの時間で十分ですので思い付く限り貼っていきましょう。

⑥ 照らし合わせて共通するワードを拾う
①~⑤のワーク、お疲れ様でした。
さて、ここからは①~④のワークで書き留めたワードをパートナーに発表し、照らし合わせてみてください。
普段話をしない内容の質問もあったかと思いますので、
「へー、知らなかった!」
ということもあるでしょう。
「これが結婚式作りにどのような意味が、、」
と思われるかもしれませんがこのワークはこの時点で非常に意味があるものです。
今までの長い人生を経て、結婚式で何を重要視すれば良いのか、自分自身でも分からないものです。
それを二人の会話の中で見つけていくという作業をするのですが、これは結婚式作りでは欠かすことの出来ない作業です。

出てきたワードを照らし合わせてみる
では、お二人が書き留めたワードで共通するものを中心に照らし合わせるのですが
「感情を表現するワード」
に注目して照らし合わせて見てください。
「感情を表現するワード」とは例えば”感謝”や”楽しい”などです。
⑦ 「ナゼ、自分達は結婚式をする必要があるのか?」を考える
これは、
「いや、みんなするものでしょう」
「女性はしたいと思うものなのでは」
というものではなく、もっと深くにある理由を二人で探し出してみてください。
お二人の中でしっくりくる答え(結婚式をする理由)が見つかればもうゴールは間近です。
なぜなら、この答えこそ結婚式を作っていくベース(軸)となるからです。
ぜひ時間をかけてしっかりと話し合って、こちらも紙に書いていきましょう。

⑧ ⑥と⑦の共通点や大切にしたい関連ワードを拾う
では、拾った共通のワードと、結婚式をする理由をもう一度並べてみましょう。
いかがでしょうか。
どれもお二人の中には大切にしたいワードや想い、感情がたくさんあることと思います。
この中から、さらに大切にしたいワード、もしくはそれに関連するワードを紡いでまとめていきます。
ここでいう「紡ぐ」とは、例えば「感謝」→「ありがとう」などの言い換えで、「感謝」という抽象的なコトバをお二人がしっくりくる具体的なコトバにまとめていく作業です。
「感謝」がしっくりくるワードであればもちろんそれでかまいませんが、同じコトバでもニュアンスの解釈が違う場合がありますので、その点もしっかりパートナーと確認しあいましょう。

⑨ ⑧で拾ったワードを紡いでお二人が納得する一つのコトバにする
では、いよいよコンセプトを決めていきましょう。
ここまでくれば大まかな方向性は見えてきているかと思います。
ただ、いくつかのワードの中から一つのコトバをどのように紡いでいくのかが分からないという方もいらっしゃるかと思います。
ポイントは優先順位です。
絞ったワードの中から結婚式で大切にしたい優先順位を決めていきます。
例えとして、私が担当したお二人では、
・あたたかい
・遊び心
この2つが大切な言葉として絞られ、造語で「あったかそびごころ」とコンセプトを決めました。
このコンセプトを軸に新郎様のお色直し入場では、新郎様含む5人兄弟揃ってゴレンジャーの着ぐるみで入場する演出を取り入れました。
まさしくコンセプト通りの演出となり、非常に印象に残っています。
いかがでしょうか。
お二人がしっくりくるワードを紡いだコンセプトを見いだすことができたでしょうか。
このコンセプトや今までの質問の答えの中で、結婚式を行う今だからこそ大切な想いに気づけた方は、それを一つずつ演出という形で表現して作っていくのが結婚式の作り方です。
ですので、演出がなく間延びが不安な方も、すでに演出が多くて予算オーバーの方も、”本当に伝えたい想い”を見つけることができればそのお悩みも解決します。

「お二人らしい結婚式」とは
最後に「お二人らしい結婚式」とはどのような結婚式かについてお伝えしたいと思います。
初回打ち合わせの中で、、
プランナー:何か趣味やお好きなものはありますか?
新郎:始めたばかりですが最近ギターをやるようになりまして。
新婦:たまーに家でもやってるよね。
プランナー:そうなんですか!素敵ですね!それなら待合室にはギターを飾って、披露宴ではギターの演奏をしたり”お二人らしい”演出をしましょう!
これは極端な例ですが、このようなやりとりがあったとします。
これでは「お二人らしい結婚式」は作れません。
なぜならそこにはお二人の想いの本質にたどり着いていないからです。
結果的にお色直し入場で「キャンドルサービス」をやっていたとしても、そこにコンセプトに沿った想いがあるからこそ「お二人らしい結婚式」を作ることができるのです。
好きだから、や出会いの時の思い出だから、などはもちろん取り入れる事をオススメします。
ただ、それがお二人のコンセプトの中の重要な立ち位置であるかを確認しながら取り入れると統一感のある結婚式作りができます。

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今回の記事では「コンセプト決め」のワークをご紹介しました。
ワークを全てされたお二人は、大変お疲れ様でした。
今回のワークを通してお二人に新たな気づきが生まれておりましたら幸いです。
ご覧頂いたお二人の結婚式がベストな方向に進みますよう心からお祈り申し上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。