プロポーズが成功して、いよいよ結婚。
まずは、この度はご婚約本当におめでとうございます。
大抵の方は初めての事なので、この後どうすれば…?となるでしょう。
両親への挨拶や入籍日の決定、結婚式場も行かなければいけないし指輪の準備も…
いったん焦らず落ち着きましょう。
婚約した日から○日以内に入籍しなければいけないという事もありませんので、一つずつ確実に準備を進めていく事さえすれば問題ありません。
世の中の結婚している人のほとんどがクリアしてきていますので、あなたにもできるはずです。
ただ、「やるべき事」と「注意点」については押さえておく必要があります。
この記事では元ウエディングプランナーが各項目について分かりやすく解説していきます。
この記事はこんな方に向けた内容です
・プロポーズが成功してこれから結婚するカップル
・プロポーズの準備をしている男性
・結婚を考えている女性とお付き合いしている男性
この記事ではこんなお悩みを解決に導きます
・プロポーズが成功したが、この後どんな流れで進めていけば良いか分からない
・プロポーズをしようとしているが、プロポーズの前にやる事は何?
・やる事は何となく分かっているけど、それぞれの注意点を知りたい
・結婚についての最初のイベントなので失敗したくない…
▪️ C O N T E N T S ▪️
プロポーズが成功してからの流れ、手順

やる事はズバリこれ!やる事一覧
早速ですが、プロポーズ後にやる事と流れの順番は下記の通りです。
① 入籍日の候補を挙げる
② 新郎新婦間での結婚式の大まかな時期候補を挙げる
③ 仕事について話をしておく
④ 新居について話をしておく
⑤ 両親に婚約の報告をする(結納についても含む)
⑥ 両家両親への挨拶をする
⑦ 両家顔合わせの段取りを整える
⑧ 結婚指輪の購入について
⑨ 結婚式場探しについて
⑩ 新婚旅行の行き先について
やることがたくさんあるように見えますが、他の項目と連動している部分もあります。
それでは、各項目についてひとつずつ解説していきます。
入籍日の候補を挙げる
最初に申し上げておきますと①〜④までと⑩は、⑤のご両親への報告時に聞かれそうな事になるので先に二人でイメージを固めておきます。
入籍日に関しては基本的に新郎新婦で決める項目です。
お二人の記念日や誕生日など意味のある日にちを選ぶのが一般的です。
ただし、例えば祖父母の命日など親族にとって良くない日である可能性もゼロではありませんので、イメージだけして両親への報告の時に確認すると良いでしょう。
両家顔合わせの時に確認すると、どちらかにとって都合が悪い場合気を遣わせてしまいますので必ず事前に確認しておいてください。
新郎新婦間での結婚式の大まかな時期候補を挙げる
これも基本的にはお二人で選定して良いです。
好きな季節や記念日、毎年休日になるからどこかの祝日など結婚式を挙げたい日の候補をいくつか挙げておきましょう。
これも両親への報告の時にざっくりと伝え、自分側の親族等の予定が大丈夫かどうかを確認します。
親族の中でも自分が把握していない予定(例えば農家の叔父さんが収穫時期で忙しいなど)があるかも知れませんので、両親から各親族にふわっと伝えてもらい、確認するとなお良いです。
仕事について話をしておく
これは非常に重要です。
結婚するとなると、大抵は一緒に住む事になります。
特に遠距離恋愛の場合は、どちらかの仕事に影響が出てくるかと思いますので二人でしっかりと話し合いましょう。
仕事を続けたいけど引っ越さないといけない場合は、引越し先の拠点に異動が可能かなど上司を巻き込んだ話にもなってきますので、どうしたいかを二人で決め、会社には早めに相談されることをお勧めします。
新居について話をしておく
先ほどの話に連動しますが、新居をどの場所にするかも事前に話をしておき、こちらも両親への報告の時に説明できると良いでしょう。
新居の選び方ですが、もし二人が望んでいるのなら、子供が生まれた時を想定して間取りを決められると良いと思います。
お子様を想定した場合のオススメは2LDK以上の間取りです。
エリアによって家賃相場も変わりますので、予算感も合わせて検討されると良いと思います。
婚約(結婚)の報告(両親や近い友人、上司など)をする
さて、ここまできてようやくご両親への報告となります。
1〜4でざっくり決めた項目の他には「どんな方なのか」「何が好きな人なのか」など相手のことを知りたいと思うものです。
ご両親の事は自分が一番知っているかと思いますので、出来るだけ情報を多く伝えて人物像をイメージできるようにしてあげましょう。
その時に「結納をするかどうか」を確認します。
結納とは
「結納」とは簡単にいいますと、決まった形式で執り行う”婚約の儀式”で、仲人が進行役をつとめ、新郎側が新婦側に育成の御礼の意味を込めて金品を贈り、お返しに新婦側から新郎側にも贈り物をするというものです。
現代では結納をするケースは稀になってきていますが、プロポーズの際に渡す指輪(婚約記念品)のお返しとして新婦から腕時計を贈るなど簡略化、もしくは結納自体がないという事もあります。
担当した新郎新婦の話を伺っていると「そのお金を結婚式に使ってください」と結納をしないケースが最も多かったです。
ここは両家の意向をしっかりと確認してください。
仮に結納をするとなった場合、両家顔合わせ食事会の前に結納スペースが必要になりますので、お店に確認してください。

両家両親への挨拶をする
既に両親と会っている場合
既にご両親にお会いしている場合でも、改めてご自宅へ伺い婚約の報告をします。
一番気楽なのは既に会って挨拶が済んでいる場合ですね。
結婚を考えている方とお付き合いをされているようでしたら、プロポーズ前でもご両親に挨拶を済ませておく方が今回ご紹介している内容も非常にスムーズに進みます。
お互いどんな人かを知っていますし、「プロポーズをして、○○さんも同じ気持ちだったので改めて○○さんとの結婚のお許しを頂きたくお伺いしました」とちゃんと伝えればそれほど緊張もせず終了します。
まだ両親と会っていない場合
まだ会っていない場合、婚約者が自分の事をご両親にどのように伝えているかを聞きます。
あまり話がされていない場合は、先にお伺いする候補日を決めておき、事前に婚約者から両親に相手の事を伝えてもらいます。
お伺いするタイミング
挨拶に伺う日はご両親に初めて伝えてから2週間〜3週間先が良いでしょう。
ご両親もあなたを自宅に迎える上で準備をするため、その時間を十分に取れる期間を設けるのがベストです。
また、ご挨拶の日があまり先過ぎると両家顔合わせのタイミングや式場見学のタイミングなど全てずれ込んできます。
ご挨拶に積極的な姿勢がないと「婚約はしたけど本当に結婚する気があるのかな…」など余計な心配をかけてしまいます。
ご両親へのご挨拶は長くてもプロポーズから1カ月以内が良いでしょう。
服装について
服装は男性がスーツ、女性がワンピースなどが一般的ですが、婚約者に「お互い変に緊張するから私服で行くね」とできるだけカジュアルな服装で伺えるよう取り計らってもらうのが良いです。
その場合でも男性はスラックス(チノパン)と夏以外ならジャケットも羽織る方が良いです。
手土産について
手土産も忘れず持っていきましょう。
高価なものではなく、¥3,000〜¥5,000前後のもので、基本的にはご両親が好きなものなどが望ましいので事前に婚約者へ確認しておきます。
また、手土産は好みの食べ物が望ましいです。
物の場合、例えば結婚式までに壊してしまったりすると「相手に説明しなければ…」「縁がないのでは…」など変な気を遣わせてしまうため好みの食べ物一択で良いと思います。
ご挨拶の際に話しておく項目
この時に下記の項目も検討を進めている旨を伝える事とご両親の意向を伺いましょう。
・入籍日
・結婚式を挙げるかどうか二人の意向
・結婚式の日程のイメージ
・結婚式場のイメージ(エリアなど)
・両家顔合わせの時期とエリアについて

両家顔合わせの段取りを整える
両家顔合わせに必要な情報は以下の通りです。
・誰が参加するのか
・エリアをどこにするのか
・いつ頃に開催するか
・結納、記念品の交換を行うかどうか
・参加者のアレルギー情報
・費用の支払いについて
・お店の選定について
誰が参加するのか
まずは参加者については基本的には新郎新婦と両親です。
どちらかの両親が離婚されている場合は、2回開催する必要があるかどうかも事前に話し合いましょう。
また死別している場合、陰膳(食事のみ席に用意する)が必要かの確認をしましょう。
エリアをどこにするのか
これは両家間での話し合いによりますが、離れている場合は新郎新婦が主導で動いて中間地点を選択するのが無難です。
両家の負担を分散させる方がお互い気を遣わずに済みます。
例えば相手側のご両親の足が良くないなどの情報があれば自分の親にも伝え、配慮できるよう取り計らう事も必要になってきます。
いつ頃に開催するか
あまり時期が先過ぎると新郎新婦が次の動きを取れなくなってしまう為、早すぎず遅すぎずの時期が良いです。
目安として相手のご両親への挨拶から1カ月〜2カ月先くらいが良いと思います。
結納、記念品の交換を行うかどうか
ここは先ほどの項目を参考にしてください。
参加者のアレルギー情報
新郎新婦とご両親の好みやアレルギー情報は必ず押さえておきましょう。
結婚式でもその情報は必要となりますし、今後の人生の中でも覚えておくべき事ですのでしっかり確認しましょう。
費用の支払いについて
こちらは必ず新郎新婦が支払いを済ませるようにしましょう。
基本的にはコースになるかと思いますが、最後の一品を確認しておき、それが提供されるタイミングで支払いに向かうとスムーズです。
お店の選定について
ここはいくつかポイントがあります。
ホテルなどでは充実していますが、「結納プラン」や「顔合わせプラン」など、普段から顔合わせの実績がある料理店が良いでしょう。
通常のお食事会とは違い「顔合わせ」のサービスは非常に奥が深いものです。
一度きりの機会ですので、ここは慣れているお店を選んだ方が良いでしょう。
和食か洋食かはどちらでも良く、両家の好みに合わせて選ぶと良いですが、個人的には和食がオススメです。
理由は下記の通りです。
・お箸でつまんで食べられるサイズに切ってある事が多く会話に集中できる
・箸や茶碗蒸しのスプーンなど日常から使い慣れている
・食べ方が分からないリスクが洋食ほど多くない
・味に馴染みがある為安心して食事を進められる
また、個室での予約をするようにしましょう。
(慣れているお店であれば概ね個室ですが念の為確認しておきましょう)
予約の時間も昼食の時間からは少しズレていますが13:00頃〜予約をすると、場が馴染んできた頃にはランチ客も帰っており、静かに会話をする事ができるのでオススメです。

結婚指輪の購入について
まずは「結婚指輪を購入するかどうか」の話をする必要があります。
仕事上、結婚指輪をつけられない、もしくはつけているとすぐ痛んでしまうなどの理由がある方もいらっしゃいます。
私もバイオリンを演奏しますので、左手薬指につけるか右手薬指につけるか迷いました。
(結局は左手薬指につけています)
もし、結婚指輪を購入される場合はネットで下調べをしてから3つくらいのブランドに絞ってお店を見に行くと良いと思います。
「これが欲しい」と決めていてもいざ試着してみると違うと感じたりするものです。
ですので
・予算で決める
・好きなブランド、憧れのブランドで決める
・ブランドコンセプトで決める
・アフターフォローで決める
などある程度の基準を持って来店されることをお勧めいたします。
素材はプラチナか10金以上の金を選ぶのがオススメです。
それ以外の素材ですと(シルバーや10金以下の金など)早いタイミングで劣化や変色を起こしてしまうのでオススメできません。
たまに女性だけつけるという方もいらっしゃいますが、そこはやはり結婚指輪なので同じブランド、同じラインで揃えられる事をオススメします。

結婚式場探しについて
まず最初に言えることは、「とにかく式場見学は我慢してください」という事です。
間違っても「一番気になってる会場があるから先に友達と見学してくるー」なんてことは絶対にしてはいけません。
結婚式場見学については詳しくはこちらの記事に書いてありますので是非ご覧ください。
新婚旅行の行き先について
こちらはプロポーズ後すぐに考える必要はありませんが、行き先の候補などを決めておくとご両親への挨拶の際や、顔合わせの際、話題に上がった時に話ができますのでざっくりイメージしておくと良いでしょう。
また、今の時点から費用も大まかに把握しておくとより計画的に新婚旅行まで進める事ができます。
まとめ
かなりの長文にも関わらずここまで読んでいただいてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
やる事はたくさんありますが、進めていく中でご両親が喜んでいる姿や、おじいちゃん、おばあちゃんの喜ぶ声などひとつひとつの工程でドラマがあります。
最初はやる事の多さと重さで嫌気が刺すかもしれませんが、周りの人に支えられて今があるという事を最も実感できる瞬間でもあります。
またこの期間中に新郎新婦で言い合いになったりもするものです。
二人で協力して一つずつクリアにしていってください。
是非この期間を楽しんでご準備を進められる事を心からお祈りしております。
この記事を参考に、より良いプロポーズ後の期間を過ごしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
