スーツ

【新社会人向け】印象がまるで違う!?スーツ着用のキホン

学生から社会人になる事により、日常の服がスーツになる人も多いかと思います。
就職活動の時と違い、社会に出てからは採用担当者だけでなく様々な人と関わる事になります。

”どのようにスーツ着用しているか”で相手に与える印象が180度変わる事をご存じでしょうか。

ここではスーツを着る上で気をつけたい基本的なポイントについてご紹介します。

この記事ではこんな悩みを解決します

・これから社会人になるのでスーツを買う前に知識を取り入れたい
・社会人になりたてなのでスーツの着こなしを勉強したい
・お客様や女性、周りの人に誠実で清潔感のある印象を与えたい
・自分でスーツや見え方に興味がないと感じている
・スーツを着こなしたいけど何に気を付ければ良いか分からない
・雑誌やスーツ屋さんの情報は現実離れしていて実際に取り入れて良いか不安

印象は全てサイレントで決められているという恐ろしい話

これはどういうことかというと、「ダサい」「イケてない」と他人に思われていても、
その意見があなたの耳に入る事はないという恐ろしい事実です。

もう一つは見る人の基準を下回っていると、見る人自身も無意識のうちに「ダサい」というラベル貼りが完了してしまっているという事もあります。

「別にそう思われても自分は気にしない」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、スーツの着こなしでちゃんとしていない印象を与えてしまう事により、良いパフォーマンスをした時よりも、たまにあるミスの方が相手の印象に強く残ってしまうという恐ろしさもあります。


これ、すごく勿体無いですよね。

「スーツの着こなしをちゃんとする」だけで、印象をガラッと変えることができるのです。

ここからポイントをご紹介しますので、是非取り入れてみて下さい。

ジャケットの着用ポイント

スーツを着用する時にはいくつか押さえておきたいポイントがあります。

①背筋を伸ばして歩くことを意識する

まずは「姿勢」についてです。

どれだけ服装を気にしていても猫背だと頼りなく見えてしまいますので、日頃から背筋を伸ばす事を意識しましょう。

姿勢!?と思われるかもしれませんが侮るなかれです。姿勢によって見え方が大きく変わる分、相手に伝わる印象も段違いです。

②体型に合っているものかの確認

また体型は維持できない時期もありますし、どうしても変わっていくものです。

今着ているスーツが体型に合っているものかどうかの確認もしっかりとしましょう。

③ちゃんと着用できてるかのセルフチェック

姿勢と体型に合っているかを鏡でチェック、自分から商品を買いたいか、または仕事を任されたいかなど自分なりの質問をして確認するようにしましょう。

④ポケットに入れるのはハンカチのみ

スーツのポケットにはシルエットが崩れてしまう為モノは入れないようにします。

入れてもハンカチ1枚程度にしましょう。

⑤一番下のボタンは留めない

スーツの一番下のボタンを留めない事は「アンボタンマナー」といい、現代のスーツ着用時の通例となっていますので、留めてはいけません。

⑥チーフで誠実な印象と清潔感をプラス

これは職場次第ではありますが、誠実さや清潔感を与えるにはポケットチーフも効果的です。

こちらについては別の記事で詳しくお伝えします。

シャツの着用ポイント

①下着が透けて見えていないか確認

通常の白の下着だと白シャツの場合、下着のラインが透けて見えてしまい不格好です。

各メーカーから肌色のシームレスな肌着が販売されていますので、そちらを購入される事をオススメします。

②半袖シャツはNG

半袖シャツはスーツのルールからは外れている為、持つ必要すらないと考えています。

クールビズを取り入れている会社でも半袖でないといけないルールは見た事がありませんので、全て長袖のもので揃えましょう。

③襟首周りの皮脂汚れは徹底的に排除する

シャツの素材によって使用出来る洗剤が違う為注意が必要ですが、洗濯用の洗剤や、部分洗い用の洗剤などを使って皮脂汚れがついていない状態をキープしましょう。

④ポケットには何も入れない

ジャケット同様シャツのポケットには何も入れてはいけません。

よくペンを入れて液漏れしたのかポケットの底部分が黒くなっている人を見かけますが、非常に不格好ですよね。

シャツのポケットは使用しませんし、ポケットがないシャツの方がスマートに見えますのでオススメです。

⑤ボタンは一番上までしっかり留める

スタイルによっては空けることもありますが、新社会人がビジネスの場で着用するシャツに関しては上まで留める、がマナーです。

⑥できる限り白を着用する

色柄物もラインナップに入れても良いですが、やはり若さ故の軽さなどが出てしまいがちです。

白、もしくは水色程度で揃え、柄物は避けた方が良いです。

シャツでのオシャレは仕事にも慣れて、仕事仲間やお客様と関係性が築けるようになってからが良いでしょう。

パンツの着用ポイント

パンツについて、絶対にやってはいけない事が一つあります。

それは、ポケットに物を入れる事です。

ジーンズ感覚で後ろポケットに財布やスマホなどをいれてしまいがちですが、これをすると型崩れや穴が空く原因となってしまいます。
特に財布やスマホなどは毎日同じ物を持ち歩く為、ポケットに入れると同じ個所に負担がかかり、せっかくのスーツもすぐに使えなくなってしまいますのでこれは絶対にやめましょう。

また、パンツの長さも重要なポイントです。

長過ぎず、短かすぎずがベストなのでスーツを購入する際にはノークッションかハーフクッションで裾上げを依頼するようにしましょう。

ベルトと靴と鞄の関係

これはどういう事かというと、色味や素材を合わせて統一感を出すという事です。

例えば靴がブラックならベルトも、鞄もブラック、鞄がブラウンなら靴もベルトもブラウンとするのが基本です。

オススメはブラックとダークブラウンの2色で、この2色の靴、ベルト、鞄のセットがあれば十分です。

ライトブラウンはスーツに合わせるとなると色が浮いてしまう事と、軽さなどが出てしまう為今回の基本編ではオススメしません。
まずはブラックとダークブラウンから試してみて下さい。

ちなみに下の写真は普段仕事で使用している私物で、靴とベルトは必ず色を合わせて着用しています。


中には時計のベルトも色を合わせる、という意見もありますが、ブラックは合わせても良いですが、ダークブラウンは少し合わせ過ぎ感が出てしまうので注意が必要です。

靴、ベルト、鞄がダークブラウンの場合は、時計のベルトはブレス(金属)くらいが無難だと考えます。

ネクタイの選び方について

ネクタイについては様々な種類があり、好みも分かれる為、これだけは持っておいて欲しいというものだけピックアップしています。

「誠実な印象を与える」観点からみるとこのラインナップを持っておくのが良いでしょう。

・無地のネイビー
・ネイビーが基調のストライプ
・無地のグレー

特に無地のネイビーのネクタイはネイビーのスーツにも、ダークグレーのスーツにも合わせやすい汎用性がありますので、素材違いなどで3本程持っていると便利です。

靴の手入れについて

「オシャレは足元から」とよく言われますが、これは非常に深い言葉なのです。
スーツも髪型もバシッとキメて笑顔もカンペキ、ネクタイもシャツも新品でキレイ。

でも靴がホコリだらけでカカトはかなりすり減っている、、

これだと相手に与える印象は「見栄えだけ良くして中身がない人だな。仕事もそうなのかな。」となってしまいます。

決して高価な靴を購入する必要はありませんが、紐の革靴を最低でも3足は揃え、履いた日はブラシとクリームでケアをする事を習慣にしましょう。

さらに本格的な靴や靴磨きについては別の記事でもご紹介します。

時計選びのポイント

学生から社会人になり、着る物も私服からスーツに変わる人はスーツに合う時計が必要になってきます。

「スマホで見るから時計はしない」という人もいますが、社会人と時間の関係は人の信頼関係と深く結びついており、やはりスーツに合った腕時計をしている人はそうでない人と比べると信頼できる度合いが上がってきます

また、時間を確認する時にわざわざポケットや鞄からスマホを出して見るよりも腕時計を見る方が素早くスマートなので社会人になるなら腕時計は必須であると考えます。

では、スーツに合った時計とはどのような時計でしょうか。

それは、「大きすぎず派手ではない」時計です。

新社会人であれば価格は1万円〜高くて5万円前後のもので十分です。

・フェイスがシンプルなもの(白か黒)
・ベルトはブラックかダークブラウンか金属のもの
・電子表示ではなく針があるもの
・金属のフレームのもの(銀か黒)
・電池交換などすぐ修理に出せるもの

こちらの条件の時計を2つ持つ事をオススメします。

スーツのコーディネートに合わせる事もできますし、修理が必要になった時に腕時計がない、という事態を防げます。

新社会人は営業でも事務でも重い物を運んだり、会議室のテーブルを移動したりと何かと時計にキズができてしまうものです。

歳をとるにつれて自分のセンスや好みも変わってきますので、今の時点では10万円を超えるような高価な時計を買う事は控えた方が良いでしょう。

その他注意すべきポイント

スーツ以外では、「清潔感」が非常に重要なポイントとなってきます。

・髪型は爽やかなカットになっているか
・髭はちゃんと剃られているか
・メガネに脂汚れがついていないか
・口臭ケアはできているか
・爪は短く切り揃えられているか
・爪の間に黒い汚れがついていないか…etc.

など注意すべきポイントはたくさんあります。

また、ケアといっても香りが強いものは逆に相手に不快感を与えてしまう場合があるので避けた方が良いでしょう。

香水、デオドラントスプレー、ヘアワックス、柔軟剤、防虫剤など強い香りがつきそうなものは都度確認しておきましょう。

以上の点を留意してスーツを着るようにすれば、相手に与える印象は全く違うものになります。

TPOに合わせて服装や立ち居振る舞いを変えていくケースはありますが、キホンは変わりません。

是非実践して頂き、あなたの社会人生活がよりよい方向に進んでいくお手伝いになれば幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございます。