スーツをもっとオシャレに着こなしたい…
雑誌ではオシャレにスーツを着こなしているモデルさんは必ずと言っていいほど、ポケットチーフを入れています。
でも自分の会社の人や、街を歩くサラリーマンでポケットチーフをしている人をあまり見かけませんよね。
今回は、ビジネスシーンにおいてポケットチーフをどのように取り入れていけば良いか、そのポイントをご紹介します。
今回の記事はこのような方に向けての内容です
・スーツを着る男性社会人全般
・日常に少し変化を出したいと感じている人
・ビジネススーツにオシャレをプラスしたいと思っている人
・服装で清潔感をプラスさせたいと思っている人
この記事ではこんな悩みを解決します
・チーフでスーツスタイルがどのように変化するのか分からない
・チーフはパーティー感が出てしまうようでチャラくなるのが心配
・周りの女性から清潔感がないと言われる
・チーフをプラスしてオシャレしたいけどビジネスで許されるラインが分からない
・ビジネスシーンで使えるチーフの折り方を知りたい

▪️ C O N T E N T S ▪️
そもそもポケットチーフとは
ズバリ早速結論から言うと、「ポケットチーフは装飾品」です。
かつてはハンカチの代わりなどでの用途はあったようですが、現代では完全な装飾品です。
結婚式など慶事での正装に使用するイメージですが、ポケットチーフにはこのような効果があります。
①タダ者ではない感を醸し出せる
②スーツのオシャレ度が格段にアップする
③清潔感を与えることができる
④スーツ姿にまとまりが生まれ誠実な印象を与えることができる
⑤スーツのコーディネートの幅が広がる
当然、デメリットも下記の通りあります。
①チャラい感じが出てしまう
②馴染みがない世代から反感を買う可能性がある(見た目ばかり気にして中身をもっと…と言う意見など)
③新社会人が挿すとあまり良い印象がない
敢えてデメリットも挙げてみましたが、個人的にはポケットチーフは挿すことをおすすめしています。
しかし、一言にポケットチーフといっても様々な種類や折り方があり、ものによってはデメリットで挙げた印象を与えてしまうことにもなります。
では、ビジネスシーンではどのような種類でどのような挿し方をすれば、メリットで挙げた印象を与える事ができるのか解説します。

結論!ビジネスシーンで挿すチーフの種類はコレ!
ここでもズバリ結論から言いますと「真っ白」もしくは「フチのみカラー」の2種類のみです。
素材は「リネン」が最もオススメですが、シルクや綿のものでも問題ありません。
白以外の単色や柄物、またシルクの素材でかなり光沢感が目立つものは避けましょう。
理由はその色や柄、素材によりデメリットにもあった「チャラさ」が際立ってしまう為です。ビジネスシーンにはふさわしくありません。
こちらが仕事用として使用しているポケットチーフ
ドット柄のものはフチしか見せないように折りたたんで使用しています
こちらがプライベート用として使用しているポケットチーフ
「真っ白」のポケットチーフについて
こちらは光沢感のない素材であればなんでも良いです。
ただし、1点だけ注意点があります。それは「シャツの白と合わせる」ということです。
基本的にリネンの真っ白のものであれば大概のシャツと合いますが、たまにシルクの白ではシャツの白色と色合いが違う場合があるので注意が必要です。
「フチのみカラー」のポケットチーフについて
ビジネスシーンで使えるカラーは「ネイビー」「ブラック」「ブラウン」「グレー」の4色です。
この種類では「カラーがあるフチ部分の太さ」に注意が必要です。
カラーがあるフチが太すぎるものはビジネスシーンには派手さが出てしまう為不向きなので、最も太いものでも5mm以下のものを選びましょう。
こちらの写真では赤が1cmで太過ぎるのでNG(色も赤はNG)、ブラウンとネイビーは5mm以下の為OKというイメージです。

折り方、挿し方とキレイに見せる為のコツ
折り方については間違いなく「TVフォールド」の1択です。
ビジネスシーンでは「TVフォールド」以外の折り方はふさわしくありません。
改めて「TVフォールド」の折り方をご紹介します。
①裏面にして広げて置きます

②右側から左に1回折ります

③下から上に1回折ります

④さらに右から左へ1回折ります
チーフのサイズが大きい場合は三つ折りにしてポケットのサイズに合わせます。
⑤裏返してポケットに入れたら完成です

キレイに見せるためのコツ
通常スーツの胸ポケットは左肩の方に上がるように斜めになっている為、そのままポケットチーフを入れると、このようになってしまいます。

これだと変な三角形に見えてしまい、スマートではありません。
冒頭にも申し上げましたが、ポケットチーフは装飾品であり、ポケットから取り出して手を拭くわけでも誰かに渡すわけでもありません。
言い方に賛否両論はあるかと思いますが、「キレイに見えていればOK」なのです。
ではキレイに見える入れ方のコツをお伝えします。
①スーツによって胸ポケットの深さが違う為、まずは定規で深さを測ります。

写真のように胸ポケットから出ている上2cmの目盛りを測ります。(この場合は15.3cmですね)
②そしてそれを折りたたんだポケットチーフに当てて、端がちょうど先程の目盛りの長さになるように折りたたみます。

③さらに端から1cm以上下の部分を写真のように折り、左腕側に上がるように角度をつけます。

この時、スーツの胸ポケットの角度と同じになるように調整しながら折ってください。
④そして、写真のようにクリップで留めて左上がりになるよう形を整え、スーツの胸ポケットに挿します。


すると、ポケットの深さと胸ポケットの角度が完全に一致する為、非常にキレイに挿すことができます。
一日中歩いていてもポケットチーフがポケットの中に沈むことなく、ずっとキレイに見えている状態がキープできます。
この挿し方も正しい挿し方ではないかと思いますが、ぜひ試してみてください。
定期的にズレを直したり、一回ポケットから出して形を整えて入れ直す必要が無くなりますので、ストレスフリーで仕事に集中できます。
シーンによる活用方法
では次に、ポケットチーフを実際どのように活用していけば良いのかという点についてご説明します。
ポケットチーフは毎日刺すことをオススメします
活用と言いましたが基本的にはポケットチーフは毎日挿すのが良いです。
理由は周りがそれを普通と思うまでの時間が短くなる為です。
冒頭のデメリットは、普段と(又は周りの人と)違う事をするから批判の目で見られるわけで、毎日それをする事で「この人のポケットチーフは普通」と思われるまでの時間が短くて済みます。
実際私も法人営業をしていた時は上司に「カチッとし過ぎていてお客様が気軽に話しにくい雰囲気になるだろうからやめた方がいいのでは」とよく分からない理論を展開された事もあります。
しかしお客様からは「いつもビシッとした印象で良いですね」と言われましたし、社長からも「こだわるのは良いことだ」と先ほどのポケットチーフをよく思っていない上司の前で言われたこともあります。
では、いよいよ具体例をご紹介します。折り方は全て「TVフォールド」を想定してご紹介します。
コーディネートの鉄則は統一感です
ビジネスシーンでのポケットチーフのコーディネートは色の統一感を意識する事が非常に重要です。
基本中の基本は「白シャツに白リネンのチーフ」です。
このセットさえあればネクタイの色に左右される事もなく最も汎用性があります。
また、最も「チャラさ」が出ないのもこの組み合わせです。
ネイビースーツでもグレースーツでも、上下の色が違うジャケパンスタイルでもスーツの種類や濃淡に関係なくこの組み合わせで合わないものはありません。
取引先で大切なプレゼンや商談がある時
ビジネスではよくコーポレートカラーをネクタイで着用していくという事がありますが、ポケットチーフもそれを意識した配色ができていると、ビジュアル面で競合他社よりも印象に残す事ができます。
もちろん重要なのはプレゼンの内容なので一種のパフォーマンスに過ぎませんが、見た目から入る情報は人の印象に大きく左右する為取り入れ、プレゼンの冒頭にブレイク程度に挟むと良いでしょう。
私は法人営業の時は、お客様の会社HPのトピックスを見るようにしていました。
コーポレートカラーだと誰でも簡単に思いつきますので、例えばお客様の会社で毎年のミッションに沿ってロゴなどが作られている場合は、その色も重要な意味を占めている場合が多いです。
もしくはお客様が最も最近リリースした主力商品の色などがあればそれを取り入れてちょっとした会話のネタにすると良いでしょう。
余談ですが、ソフトバンクがアイフォンを日本国内で販売する為に、戦略としてアップルのロゴカラーと同じシルバーにした(であろう)話は有名です。
(正式な理由はソフトバンク株式会社公式HPに記載されておりますのでそちらをご覧ください)
それだけ色というのは相手に印象と姿勢を見せることができるツールなのです。
仕事終わりに女性と食事に行く時
仕事終わりに少し良いお店で女性と食事をする時は、少し華やかな色を取り入れても良いでしょう。
と言ってもここもフチのみカラーのもので、色柄物は避け、折り方もTVフォールドが良いでしょう。
あまり華やか過ぎると「やり過ぎ感」が出てしまい、自分に馴染んでいない為違和感が出てしまいます。
楽しみにしている場でも派手にし過ぎず、少しだけ華がある程度が望ましいです。
コーディネート例の紹介
では最後に、ポケットチーフも合わせたコーディネートをどのように作っていけば良いのかご説明します。
取り入れる色は2色系統まで
スーツに限らず、ファッションはサイズ感の他に色や質感などの統一感が最も重要です。
通常のファッションでは3色までとしている事が多いようですが、ここではビジネスシーンでのスーツコーディネートですので、2色系統までとしています。
「系統」とはどういう事かというと、
「黒→グレー→白」
「ブラウン→ベージュ→白」
「ネイビー→サックスブルー→白」
といったようなコントラスト上にある色の事です。
ただし、先ほどのコントラストは全て白に向かってのコントラストですが、「白シャツ、白ポケットチーフ」に限り2色系統の中に含まれないと考えて良いです。
この2つはいわゆるノーカウントとして考えてください。
ポケットチーフを取り入れたコーディネートでもその2色系統までを意識した上で合わせて行く事が重要です。
カバンやコート、靴やベルトも含みますので、その他アイテムも考慮した上での2色系統までを取り入れるようにしましょう。
コーディネート例
”ネイビースーツ×白シャツ×ネイビータイ×白リネンチーフ”
”ネイビースーツ×ブルーストライプシャツ×ネイビータイ×ネイビーフチのみカラーチーフ”
”ネイビースーツ×サックスブルーシャツ×ブルー系統ストライプタイ×ネイビーフチのみカラーチーフ”
”ネイビースーツ×サックスブルーシャツ×ネイビータイ×ネイビーフチのみカラーチーフ”
”ネイビースーツ×白シャツ×ブラウンニットタイ×ブラウンフチのみカラーチーフ”
”グレースーツ×白シャツ×グレータイ×白リネンチーフ”
”グレースーツ×白シャツ×ボルドータイ×白リネンチーフ”
”グレースーツ×白シャツ×シックなブラウンタイ×白リネンチーフ”
”ダークブラウンスーツ×白シャツ×ブラックニットタイ×白リネンチーフ”
ご覧頂くと分かりますが、「白シャツ×白リネンチーフ」の組み合わせが最も多いですよね。
汎用性が最もありますので、「白シャツ×白リネンチーフ」は最低ジャケットの数くらいは持っておくようにしましょう。
※シャツが全て「メーカーズシャツ鎌倉」のものですが個人的に好きで仕事用のシャツは全てメーカーズシャツ鎌倉さんのシャツを着用しています。
まとめ
今回の記事ではビジネスシーンでポケットチーフをどう使用していけば良いか、についてご説明しました。
今回の記事を簡単にまとめますと以下の通りです。
・チーフは毎日挿して仕事をしたほうが良い
・清潔感アップにつながる
・ポケットチーフは「真っ白」か「フチのみカラー」の2種類のみ使う
・素材は光沢感のない「リネン生地」がオススメ
・シーンに合わせて使い分けよう
・全身で白を除く最大2系統色までの色使いを意識しましょう
この記事をきっかけに、勇気を持って明日からポケットチーフを刺して仕事に行かれる方が、またオシャレなスーツスタイルを意識する方が増えれば幸いです。
人は装い一つで、その日の気分を変えられるものですので、ぜひ今までの日常から少し違う1日をスタートしてみてください。
長文にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございました。